茨城大学グリーンバイオテクノロジー研究センター(Gtech)茨城大学グリーンバイオテクノロジー研究センター(Gtech)

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茨城大学グリーンバイオテクノロジー
研究センター(Gtech)は、
アジアを基点として世界に貢献する
農業・生態系分野の
気候変動緩和策研究拠点です。

茨城大学
グリーンバイオテクノロジー
研究センター(Gtech)は、
アジアを基点として
世界に貢献する
農業・生態系分野の
気候変動緩和策研究拠点です。

気候変動の主な原因とされる
温室効果ガス(GHG)は、
二酸化炭素(CO2)以外にも、
メタン(CH4)や一酸化二窒素(N2O)
などがあり、メタンと一酸化二窒素の
最大の人為的排出源は
農業・生態系分野となっています。

気候変動の主な原因とされる
温室効果ガス(GHG)は、
二酸化炭素(CO2)以外にも、
メタン(CH4)や
一酸化二窒素(N2O)
などがあり、
メタンと一酸化二窒素の
最大の人為的排出源は
農業・生態系分野となっています。

稲作や家畜の消化器からはメタン、
畑作からは一酸化二窒素が
排出されています。
それは微生物の反応によるものです。
一方、これらの温室効果ガスを
利用・分解し、別の物質に換える
微生物もいます。
すなわち、温室効果ガス削減に
つなげる上では
微生物のコントロールが重要です。

稲作や家畜の消化器からはメタン、
畑作からは一酸化二窒素が
排出されています。
それは微生物の
反応によるものです。
一方、これらの温室効果ガスを
利用・分解し、別の物質に換える
微生物もいます。
すなわち、温室効果ガス削減に
つなげる上では
微生物のコントロールが重要です。

Gtechでは、
グリーンバイオテクノロジーによる
温室効果ガス削減の研究とともに、
耕さない農業(不耕起栽培)や
カバークロップ(緑肥)など、
農地の土壌炭素貯留を増加させる
環境保全型農業の研究を
進めていきます。

Gtechでは、
グリーンバイオテクノロジーによる
温室効果ガス削減の研究とともに、
耕さない農業(不耕起栽培)や
カバークロップ(緑肥)など、
農地の土壌炭素貯留を
増加させる
環境保全型農業の研究を
進めていきます。

Unit
ユニット概要

01
農業・生態系保全
ユニット

Agriculture and Ecosystem Conservation Unit

Mission
微生物を活用した農業・生態系に
おける
温室効果ガス(GHG)
排出量の低減
  • 国際的基準に基づく温室効果ガス排出量の定量的評価。
  • 温室効果ガス消費・消去型微生物(群集)を用いた、水田土壌から発生するメタンの排出量低減。
  • 微生物資材及び農業生態系の最適管理を活用した、農耕地土壌から発生する一酸化二窒素の排出量低減。
  • 不耕起栽培による生物多様性の保全及び農耕地土壌における炭素貯留の科学的根拠創出。

02
微生物遺伝情報解析
ユニット

Microbial Genetic Information Analysis Unit

Mission
微生物による物質循環機能の
ゲノム解析による解明
  • 遺伝情報に基づく温室効果ガス消費・消去型微生物(群集)の探索とその分離同定。
  • バイオインフォマティクスによる微生物遺伝情報、土壌環境情報及び温室効果ガス排出量の統合的な解析。

03
社会共創ユニット
Integration and Technical Cooperation Unit

Mission
社会実装に向けた環境性の評価・
見える化技術の開発と
センター内外の連携の創出
  • 不耕起栽培、カバークロップ等の環境保全型農業の社会実装に向けた経済性や環境性の総合評価。
  • 社会ニーズの収集及び産学官連携プロジェクトの組成。
  • 学内外連携の創出及びユニット間のマネジメント。

Message
センター長あいさつ

気候変動が世界的な課題となる中、農業分野における温室効果ガス(GHG)削減や土壌炭素隔離を通じた持続可能な農業の実現が求められています。特に、農地からのGHG排出削減や炭素貯留技術の開発は、農業生態系の持続と気候変動緩和の両立を図る上で不可欠です。

茨城大学では、50年以上にわたり霞ヶ浦流域の農業と窒素汚染問題に関する環境・生態系研究を継続し、その知見をもとに、不耕起栽培やカバークロップの利用、バイオ炭施用などを活用した土壌炭素隔離の促進や、微生物を活用したGHG削減技術の開発に取り組んできました。また、これらの技術を通じて、土壌の健全性を向上させ、作物の生産性を高める持続可能な農業システムの構築にも貢献してきました。

こうした研究をさらに発展させるため、グリーンバイオテクノロジー研究センター(Gtech)を設立しました。本センターでは、微生物群集の解析から代謝機能の制御、さらには農法の実用化まで一貫した研究体制を構築し、科学的根拠に基づいた環境保全型農業技術の開発・実証を進めています。具体的には、GHG削減機能を持つ微生物の探索や、農業生態系の保全技術の革新、さらには産学官連携を通じた社会実装を目指します。

本センターの取り組みは、日本国内にとどまらず、インドネシアをはじめとするアジア地域への展開を視野に入れています。GHG削減と持続可能な農業の体系化を推進し、世界に貢献する研究拠点として、農業分野における気候変動緩和策を牽引していきたいと思います。

今後も、関係者の皆様と協力しながら、農業・生態系の保全と機能向上を通じて持続可能な社会の実現に向けた研究と社会実装を進めてまいります。

センター長 小松﨑 将一

グリーンバイオテクノロジー
研究センター(Gtech)

センター長 小松﨑こまつざき 将一まさかず
茨城大学 応用生物学野 教授

1964年生まれ、博士(農学)。茨城大学農学部農業工学科卒業後、茨城大学農学部附属農場助手、准教授、ノースカロライナ州立大学客員准教授を経て現職。日本農業工学会賞受賞。主な著書は、『有機農業大全ー持続可能な農の技術と思想ー』コモンズ刊。大学農場内にカバークロップと不耕起有機栽培の長期輪作圃場を設置し、農業生産性や土壌生態系の動態に関する研究に従事。

Professor
教員紹介

※五十音順に掲載

氏名 所属
学野
所属
ユニット
専門
分野
URL
内田 晋
Susumu Uchida
応用生物学野 社会共創 応用経済学、環境政策・環境社会システム 研究者
情報
及川 真平
Shimpei Oikawa
基礎自然科学野 農業・生態系保全 植物生態学 研究者
情報
岡山 毅
Tsuyoshi Okayama
応用生物学野 社会共創 農業環境工学、農業情報工学 研究者
情報
北野 誉
Takashi Kitano
応用理工学野 微生物遺伝情報解析 遺伝学、進化生物学 研究者
情報
小島 俊雄
Toshio Kojima
応用生物学野 農業・生態系保全 応用生物化学、遺伝育種科学、植物分子・生理科学 研究者
情報
小松﨑 将一
Masakazu Komatsuzaki
応用生物学野 社会共創 農業環境工学、農作業学 研究者
情報
坂上 伸生
Nobuo Sakagami
応用生物学野 農業・生態系保全 植物栄養学、土壌学 研究者
情報
迫田 翠
Midori Sakoda
応用生物学野 微生物遺伝情報解析 土壌肥料学、作物生産科学、環境動態解析 研究者
情報
庄村 康人
Yasuhito Shomura
応用理工学野 微生物遺伝情報解析 生物物理学、機能生物化学、構造生物化学 研究者
情報
庄山 紀久子
Kikuko Shoyama
応用生物学野 農業・生態系保全 自然共生システム、ランドスケープ科学、生態学 研究者
情報
七夕 小百合
Sayuri Tanabata
応用生物学野 農業・生態系保全 作物生産科学、植物栄養学、土壌学 研究者
情報
長南 茂
Shigeru Chohnan
応用生物学野 微生物遺伝情報解析 応用生物化学、応用微生物学 研究者
情報
土屋 陽子
Yoko Tsuchiya
研究・産学官連携機構 社会共創 循環型社会システム 研究者
情報
戸嶋 浩明
Hiroaki Toshima
応用生物学野 微生物遺伝情報解析 応用生物化学、生物有機化学、有機合成化学 研究者
情報
成澤 才彦
Kazuhiko Narisawa
応用生物学野 社会共創 微生物生態学、土壌微生物学 研究者
情報
西澤 智康
Tomoyasu Nishizawa
応用生物学野 農業・生態系保全/微生物遺伝情報解析 地圏生態化学、応用環境微生物学 研究者
情報
西原 宏史
Hirofumi Nishihara
応用生物学野 微生物遺伝情報解析 応用生物化学、応用微生物学 研究者
情報
野田 悟子
Satoko Noda
基礎自然科学野 農業・生態系保全 微生物生態学 研究者
情報
長谷川 守文
Morifumi Hasegawa
応用生物学野 微生物遺伝情報解析 生物有機化学 研究者
情報
望月 佑哉
Yuya Mochizuki
応用生物学野 農業・生態系保全 園芸科学、作物生産科学、農業環境工学 研究者
情報
林 暁嵐
Xiaolan Lin
応用生物学野 社会共創 農業土木学 研究者
情報