About
Gtechジーテックについて

センター長あいさつ

気候変動が世界的な課題となる中、農業分野における温室効果ガス(GHG)削減や土壌炭素隔離を通じた持続可能な農業の実現が求められています。特に、農地からのGHG排出削減や炭素貯留技術の開発は、農業生態系の持続と気候変動緩和の両立を図る上で不可欠です。

茨城大学では、50年以上にわたり霞ヶ浦流域の農業と窒素汚染問題に関する環境・生態系研究を継続し、その知見をもとに、不耕起栽培やカバークロップの利用、バイオ炭施用などを活用した土壌炭素隔離の促進や、微生物を活用したGHG削減技術の開発に取り組んできました。また、これらの技術を通じて、土壌の健全性を向上させ、作物の生産性を高める持続可能な農業システムの構築にも貢献してきました。

こうした研究をさらに発展させるため、グリーンバイオテクノロジー研究センター(Gtech)を設立しました。本センターでは、微生物群集の解析から代謝機能の制御、さらには農法の実用化まで一貫した研究体制を構築し、科学的根拠に基づいた環境保全型農業技術の開発・実証を進めています。具体的には、GHG削減機能を持つ微生物の探索や、農業生態系の保全技術の革新、さらには産学官連携を通じた社会実装を目指します。

本センターの取り組みは、日本国内にとどまらず、インドネシアをはじめとするアジア地域への展開を視野に入れています。GHG削減と持続可能な農業の体系化を推進し、世界に貢献する研究拠点として、農業分野における気候変動適応策を牽引していきたいと思います。

今後も、関係者の皆様と協力しながら、農業・生態系の保全と機能向上を通じて持続可能な社会の実現に向けた研究と社会実装を進めてまいります。

センター長 小松﨑 将一

グリーンバイオテクノロジー
研究センター(Gtech)

センター長 小松﨑こまつざき 将一まさかず
茨城大学 応用生物学野 教授

1964年生まれ、博士(農学)。茨城大学農学部農業工学科卒業後、茨城大学農学部附属農場助手、准教授、ノースカロライナ州立大学客員准教授を経て現職。日本農業工学会賞受賞。主な著書は、『有機農業大全ー持続可能な農の技術と思想ー』コモンズ刊。大学農場内にカバークロップと不耕起有機栽培の長期輪作圃場を設置し、農業生産性や土壌生態系の動態に関する研究に従事。

グリーンバイオとは?

Gtechが考える「グリーンバイオ」は、環境(グリーン)と微⽣物(バイオ)に着⽬し、農業や⽣態系に存在する微⽣物の⼒で温室効果ガスを削減し、気候変動の緩和に貢献する取り組みです。微⽣物の働きを解明し、その⼒を引き出して、持続可能な農業と環境と調和する社会の実現を⽬指します。

ミッション
− 果たすべき使命 −

微⽣物の可能性を活かし、
農業・⽣態系を通じて持続可能な未来を築く

ビジョン
− 中⻑期的な⽬標 −

茨城発、アジアへ広げ、世界へ
つなげる気候変動緩和の未来

バリュー
− ⾏動指針 −

  • ・微⽣物から地球まで、ミクロとマクロの視点を統合し、そのつながりから解決策を導く
  • ・農業・⽣態系の物質循環を科学的に解明し、⾰新を⽣み出す
  • ・研究成果を社会に実装し、持続可能な価値を地域から世界へ広げる

アジアを基点として、
世界に貢献する
農業・生態系分野の
気候変動緩和策研究拠点へ

気候変動の主な原因とされる温室効果ガスは、⼆酸化炭素(CO2)以外にも、メタン(CH4)や⼀酸化⼆窒素(N2O)などがあり、メタンと⼀酸化⼆窒素の最⼤の⼈為的排出源は農業・⽣態系分野となっています。

稲作や家畜の消化器からはメタンが、畑作からは⼀酸化⼆窒素が排出されており、それは微⽣物の反応によるものですが、⼀⽅でこれらの温室効果ガスを利⽤・分解し、別の物質に換える微⽣物も存在します。

このため、温室効果ガス削減には、微⽣物のコントロールが重要となり、Gtechでは“グリーンバイオテクノロジー”による気候変動課題の解決を⽬指しています。

Gtechが取り組むグリーンバイオテクノロジーは、農業の持続可能性を⾼めるとともに、気候変動緩和策に資する先進的な研究⽅向を⽰すものです。

温室効果ガス削減に関する研究を進めるため、農業・⽣態系保全ユニット、微⽣物遺伝情報解析ユニット、社会共創ユニットの3つのユニットで構成しています。

茨城大学阿見キャンパスの風景
センター名称 グリーンバイオテクノロジー
研究センター
Green-Bio Technology
Research Center
センター略称 Gtech
設立日 2025年4⽉1⽇
所在地 〒300-0393 
茨城県稲敷郡阿⾒町中央3-21-1
茨城⼤学阿⾒キャンパス
TEL 029-228-8417
Email gtech-steering[at]
m.ibaraki.ac.jp
センター長 ⼩松﨑 将⼀